誰でもカンタン、失敗しないハンバーグの焼き方

家でハンバーグをつくるとき、失敗せずに肉汁溢れる美味しいハンバーグを作りたいですよね?
そんな方のために、今回は誰でも簡単にできる肉汁がじゅわっと出る美味しいハンバーグの焼き方を解説いたします!

焼き始める前に

玉ねぎの下ごしらえ

まずは、味と食感の決め手になる玉ねぎの下ごしらえについて解説します。
玉ねぎの下ごしらえは、大きく分けて4通りあります。
調理の手間や好みに合わせて好きなものを選んでくださいね。

玉ねぎを加熱する場合

玉ねぎを加熱する場合のメリットは、出来上がったハンバーグが甘くてコクが出ること。
加熱方法は電子レンジと炒めるの2通りがあります。
電子レンジを使う場合は、時短な上に加熱時間で好みの熱の通し方も選ぶことができます。
炒める場合は、玉ねぎ本来の甘みやコクが出てしんなりすることで肉に馴染みやすくなります。

玉ねぎを加熱しない場合

生の玉ねぎを使う場合のメリットは、肉汁溢れるジューシーなハンバーグになること。
ハンバーグを焼くときに、玉ねぎから水分が出てハンバーグがジューシーに仕上がります。
玉ねぎの切り方は、すりおろす方法とみじん切りにする方法の2通りがあります。
すりおろすとふんわり柔らかいハンバーグが仕上がり、 みじん切りにすると玉ねぎ特有のシャキシャキとした食感を楽しめるハンバーグになります。

タネについて

こねる

次にタネを作るため、肉や玉ねぎ等の材料をボウルに入れ混ぜ合わせます。
タネをこねるときは、白っぽくなり粘り気が出るまでじっくりとこねるのがポイントです。
混ぜ方のコツは、手のひら全体を使わず旨みの元である脂を溶かさないよう温度が上がらぬうちにさっと混ぜること。
こねる時の手順は、タネの肉が単種類のひき肉か合いびき肉かで変わります。
短種類のひき肉でハンバーグを作るときは、肉と肉がしっかり絡み合うようじっくりと手でこね合わせます。
短種類はなじみがよく、手でこねるだけでしっかりと絡み合います。
合いびき肉の場合、違う種類の肉を混ぜ合わせるため短種類の時より肉同士がなじみにくくなるため、こしょうと塩を振りかけてからこねるのが重要です。
塩を入れることによって牛肉と豚肉の繊維がくっつき、肉汁を閉じ込めてくれることによりよくなじむようになります。

成形する

ハンバーグのタネができたら、成形していきましょう。
タネを成形する際は楕円形に軽くまとめて形を整えます。
形をある程度整えたら、手のひらから手のひらに投げるようにしてタネの中の空気を抜くことで、焼いたときの形を崩れにくくします。
最後に真ん中にくぼみを入れ、焼いている途中でハンバーグの真ん中が膨らみ生焼けになることを防ぎます。

肉汁が溢れ出す焼き方

最初にひっくり返すまで

フライパンに少量の油を引きしっかりと温め、くぼんだ面を上にしてハンバーグのタネをフライパンに並べます。
フライパンにハンバーグを乗せたら、弱めの中火でこんがりと焼き色が付くまで蓋をせず3分ほど片面を焼いていきます。
強火で焼くと生焼けの原因になるので気をつけましょう。
焼き色がつくまではできる限りハンバーグは動かさないようにするのがポイントです。
焼きすぎてハンバーグにヒビが入ると、肉汁が漏れ出してしまうため加熱時間には注意してくださいね。

ひっくり返して蓋をして蒸し焼き

ハンバーグの片面にしっかり焼き色がついたら裏返し、蓋をして弱火にしてじっくり4〜5分間ほど蒸し焼きにします。
蓋をする前に、酒または水を少量加えると焼き上がりがふっくらするのでおすすめ。
フライパンに蓋をしてからはなるべく蓋は極力開けないようにし、じっくり中まで火を通しましょう。
ハンバーグを蒸し焼きにしたら、フライパンの蓋を取りハンバーグの中央を串で刺します。
串を抜いた部分から透明な肉汁が出てきたら、火が中まで通っているサイン。
赤い汁や白濁した汁が出てきた場合は、もう2〜3分ほど蒸し焼きにしてください。
ハンバーグに火が通ったら最後は蓋を取り、強火で1分ずつ両面を焼きあげ、全体のアルコールや水分を飛ばして仕上げます。

溢れ出た肉汁でソースを作る

ハンバーグを焼いたあとのフライパンに残っているジューシーな肉汁を存分に使ってハンバーグのソースを作っていきましょう。
ケチャップやソース・赤ワインをフライパンに入れて混ぜ合わせながら軽く煮詰めるだけで完成します。
肉汁のうま味が、本格派レストランのソースに劣らない味を引き出してくれますよ。

焼くことに失敗してしまったら

せっかく美味しく仕上がったと思ったのに、食べてみたら生焼けだった…
調理の仕方はあっていても、失敗してしまうことはありますよね。
そのようなときの対処方法をご紹介していきます。

電子レンジで再加熱

すぐに生焼けをなんとかして食べたいという場合は電子レンジで加熱しましょう。
ハンバーグをお皿に移してラップし、500〜600Wで1〜2分ほど様子見しながら加熱してください。
一番手軽に手早くできるので、お子様がいる場合などにおすすめです。

煮込む

アレンジして食べたいという場合は煮込みハンバーグにしてみましょう。
煮込みハンバーグにしてしまえば、もう一度焼いて肉汁が漏れ出してしまっても問題ありません。
肉汁がソースに溶け込んでさらに美味しく食べることもできますよ。

失敗しないポイントのおさらい

こねて成形する際のポイント

タネの水分を抑える

タネを成形する際は、玉ねぎの水分をできる限り抑えましょう。
あらかじめ玉ねぎを炒めることでタネの水分量を飛ばすことができ、ゆるいハンバーグになることを防げます。

タネの粘りを出す

ハンバーグのタネは粘りが出るまでこねることがポイント。
こね具合が甘いとタネがゆるくなり、成形が上手くできません。
特に、調味料や玉ねぎなど他の材料を加えるとゆるくなるので、調味料を入れる前にしっかりとこねておきましょう。
塩はタネの粘りを出すために必要なので、肉をこねる前から入れましょう。

タネの温度は低温に

時間をかけてこねると手の熱で肉の脂が溶けるので、手早く混ぜ合わせることが重要なのです。
手を冷水で洗ってからこねたり、こねる直前まで肉を冷蔵庫で冷やしておくと、ある程度肉の温度を一定に保つことができます。

焼く時のポイント

火加減は慎重に

最初は中火でこんがりと、その後は弱火でじっくり蒸し焼きにすることが外はカリッと中はジューシーな肉汁の詰まったハンバーグに仕上げるためのポイント。
中途半端な火加減で焼いてしまうと、肉汁が漏れ出してパサパサになってしまうので注意しましょう。

タネを動かさない

むやみにタネを動かすと崩れてしまったり割れて肉汁が漏れてしまったりするので、焼き上がりがパサパサになったりしてしまいます。
蒸し焼きの途中でフライパンの蓋を開け動かしてしまうと生焼けの原因にもなるので気をつけてくださいね。

失敗しないための工夫

タネを冷蔵庫で冷やしておく

タネはハンバーグを焼く前に冷蔵庫で冷やしておくとゆるくなりません。
ハンバーグのタネは温度が高いと肉の脂が溶け出し柔らかくなってしまうので、時間があるときは冷蔵庫で冷やしてから焼くようにしましょう。

タネの水分が多くなってしまった場合は、肉やパン粉を加える

ハンバーグのタネがゆるくなってしまった場合はパン粉やひき肉を入れましょう。 ゆるいまま焼いてしまうと、焼き上がりまでに崩れてしまう可能性が高くなります。
パン粉やひき肉がない場合は小麦粉やお麩などでも代用できるので、いざという時は試してみてくださいね。

ハンバーグの厚さに気をつける

ハンバーグが厚すぎると生焼けの原因になります。 家庭でハンバーグを焼く際は、タネの厚さを2cm〜3cmがおすすめ。
火の通りをよくするために真ん中にくぼみを入れることは、忘れないようにしてくださいね。

まとめ

今回は、ハンバーグを家庭で焼く際のポイントをご紹介しました。

焼き方のポイントは、

  • タネの空気をしっかり抜く
  • 焼く前にタネの真ん中にくぼみを入れる
  • 最初は中火でこんがり、後半は弱火でじっくり

焼き方はもちろんですが、焼く前の準備もとても大事なことを分かっていただけたかと思います。
この記事を見て、肉汁たっぷりの美味しいハンバーグが食べたくなった方も多いのではないでしょうか?
ポイントを抑えればみなさんも食卓で美味しいハンバーグを食べられるので、 ぜひみなさんもチャレンジしてみてくださいね。