自宅でできる美味しいローストビーフの食べ方。切り方や調理法、アレンジレシピまで
ちょっと贅沢な気分になれるローストビーフ。
高級感があってパーティーやおもてなしにもぴったりで、さまざまなシーンで活躍してくれる料理です。
どうせなら家で食べるときも、お店レベルのクオリティで楽しみたいですよね。扱い方によっては、せっかくのローストビーフが台無しになってしまうこともあるんです。
今回は、ローストビーフの正しい解凍方法や保存方法・切り方や盛り付け方を徹底解説します。
ローストビーフを美味しく食べる方法
ローストビーフの解凍方法
通販などで気軽に購入できるようになったローストビーフですが、冷凍のローストビーフを解凍する際は、解凍方法によっておいしさが変わってくるので注意が必要です。
冷蔵解凍
一番のおすすめの解凍方法は、冷蔵解凍です。
食べる前日にローストビーフを冷凍庫から冷蔵庫に移しておくだけです。ポイントは、ゆっくりと時間をかけて元の温度に戻すこと。お肉のうまみを逃すことなく、本来のお肉の風味もそのままに美味しい状態で解凍できます。
氷水解凍
前日に解凍を忘れてしまった場合や、急ぎで使いたいときは氷水で解凍しましょう。
ボウルに氷水を張り、ローストビーフを保存パックのまま解凍します。
水が入らないように、保存パックがきちんと密閉されている状態かをチェックしてください。大きさにもよりますが、冷蔵解凍よりも短い時間で早く解凍することができます。
氷がない場合は、水を張ったボウルに保存パックのままローストビーフを入れ、ボウルごと冷蔵庫に入れ解凍する方法がおすすめです。
ローストビーフに向いていない解凍方法
手軽で便利ですが、電子レンジでの解凍は避けるようにしましょう。
熱の入り方にムラがあり、肉質もかたくなってしまいます。熱が加わることにより本来の風味が落ちてしまうため、湯煎での解凍も避けた方がよいでしょう。
ローストビーフの切り方
ローストビーフは、切り方によって食感や断面の美しさが変わります。
切り方のポイントをご紹介します。
お肉の繊維の向きと直角に交差してカットする
よく見ると、お肉には繊維の方向があります。
お肉の繊維を断ち切るイメージで、繊維方向と交差するように切っていきます。そうすることで、柔らかな食感を味えます。繊維と同じ方向に包丁を入れてしまうと、かたい食感になってしまいます。
薄めにカットする
ローストビーフは脂肪の少ない赤身の部位が使われていることが多いです。厚めにカットするとしっかりとした噛みごたえのある食感になります。
薄切りのローストビーフはソースも絡みやすく、舌触りもなめらかになるので、老若男女問わず食べやすいです。薄くカットするのが難しいという方は、半解凍の状態でカットしてみてください。
サラダにする場合は、サイコロ状にカットしてもおいしく召し上がれます。薄切りが苦手な方でも比較的カットしやすく、食感も変わるのでまた違った楽しみ方ができます。
包丁を前後させて切る
包丁は下に押し付けず、前後に動かすようにして切りましょう。
断面もきれいになり、ローストビーフが崩れたりボロボロになったりすることなくスライスできます。プロは牛刀などの刃渡りの長い包丁で切り、美しい断面に仕上げますが、熟練の技で見るより難しいんです。
ゆっくりでいいので焦らず丁寧に切ることを心がけてみましょう。切れ味の良い包丁を使うことも大切なポイントです。
食べる直前に切る
意外と見落としがちなのが、切るタイミングです。
ローストビーフは、できるだけ食べる直前に切るようにしましょう。お肉が空気に触れることによって酸化し、変色しやすくなるためです。
また、時間が経つとお肉の水分が飛んで乾燥してしまうことにより、パサついた食感になってしまいます。切った瞬間からローストビーフの質が落ちていくので、切るタイミングには注意してくださいね。
ローストビーフのきれいな盛り付け方
料理がきれいに盛り付けられていると、見た目も美しくより一層豪華に見えます。
コツさえ押さえれば、難しそうな盛り付けも心配は不要です。
扇形に並べる
ローストビーフを扇状に並べていく盛り付け方法です。
お肉を1枚置いたら、少しずつ重なるように並べていきぐるっと1周並べます。定番の並べ方ではありますが、シンプルなので盛り付けが苦手な方でもきれいに盛り付けられます。
ローストビーフを半分に折りながら並べると、ボリュームが出てさらに豪華に見えます。
バラの花の形を作る
一見難しそうに見えるバラの花の形の盛り付けは意外と簡単です。
まずは、お肉を5〜6枚用意します。お肉を1枚置いたら、その上に2/3程度が重なるようにお肉を重ねます。これを繰り返し、1列に並べたらあとは端からくるくると巻くだけ。
意外にも簡単にでき、見た目も豪華になります。1人前の盛り付けにもぴったりの方法です。お肉の枚数を増やすとよりボリューム感のあるバラの花になりますよ。
彩り豊かに盛り付ける
ローストビーフだけでも豪華ですが、彩りのある野菜を加えることでより華やかな見た目になります。
緑・赤・黄など色味のある野菜を一緒に盛り付けてみてくださいね。ベビーリーフ・トマト・パプリカ・定番の付け合わせであるマッシュポテトなど、お好みの野菜を盛り付けてアレンジを楽しみましょう。
ソースをアレンジ
市販のローストビーフを買うときはソースはあらかじめ付いてることがほとんど。自宅でローストビーフを食べる際は、ソースを数種類用意して存分に楽しんでみるのはいかがでしょうか?
定番のグレービーソースやわさび醤油、ホースラディッシュ(西洋わさび)・バルサミコ酢・おろしポン酢など、ローストビーフはいろいろなソースと相性が良いんです。
見た目も豪華になり、飽きずに最後まで楽しむことができます。いろいろな味に挑戦して、お好みのソースを探してみてはいかがでしょうか。
ローストビーフをもっと楽しむアレンジレシピ
「ローストビーフをアレンジしてもっと楽しみたい!」という方におすすめのアレンジレシピをご紹介します。
ローストビーフのサンドイッチ
ローストビーフはパンとの相性も抜群です。
食べきれなかったローストビーフを、翌日のお弁当やランチタイムに楽しむことができます。余ったマッシュポテトや、サラダも豪快に一緒に挟んじゃいましょう。
手軽にボリューム満点の食べごたえのあるサンドイッチの完成です。
ローストビーフのお寿司
酢飯にローストビーフをのせるだけの、お手軽さがうれしいローストビーフのお寿司。
見た目も豪華で、お子さまにも大人気の1品です。わさび醤油はもちろん、わさび塩やおろしポン酢など、ソースのアレンジもできるのでパーティーにおすすめです。
ローストビーフのサラダ
薄切りにしたローストビーフを使ってもよし、サイコロ状に切ったローストビーフを使ってもよしの、お好みの野菜とローストビーフを使ったサラダ。
サイコロ状に切ったローストビーフは、食べやすいサイズ感で、お肉本来のほどよい食感を楽しめます。
もし食べきれずに残してしまったときは
ローストビーフは安全上、常温保存に適していない食べ物です。
できるだけ早く食べることをおすすめしますが、ローストビーフが余ってしまったときに保存する方法をシーン別にご紹介します。
市販のローストビーフの場合
市販されているローストビーフは、記載されている賞味期限を参考にしましょう。
真空パックで販売されているローストビーフは冷凍で1ヶ月程度持ちますが、開封後は空気に触れ傷みやすくなります。保存期間は冷蔵庫で3日程度、冷凍庫で2〜3週間程度です。
解凍したローストビーフを再び冷凍するのは、品質が落ちてしまうので避けたいところです。空気に触れないようラップに包んで密閉した状態で保存し、できるだけ早めに食べるようにしましょう。
手作りのローストビーフの場合
手作りのローストビーフは、市販のローストビーフと比べると保存できる期間は短くなります。
その日のうちに食べきることをおすすめしますが、冷蔵保存の場合は2日程度。できれば温度変化の影響を受けにくいチルド室がおすすめです。冷凍保存の場合は、2週間程度で食べきることをおすすめします。
ブロックの場合の保存方法
ローストビーフはカットすると品質が落ちていくので、保存する際もブロックのままのほうが長持ちします。
ローストビーフを冷凍保存する場合は、1回で食べきれる量のブロックごとに切り分けましょう。冷凍庫は乾燥しやすい環境なので、断面はできるだけ最小限に抑え、食べる直前にカットしましょう。
ローストビーフ表面の水分をペーパーでふき取り、空気が入らないようにラップで包みます。さらに保存バッグに入れ、空気をしっかりと抜いて口を閉じます。ステンレスのバットなどがある場合はバットに入れ、急速冷凍するのがおすすめです。
スライスの場合の保存方法
カット済みのローストビーフは、その日のうちに食べきるのが理想ですが保存もできます。
手間はかかりますが、空気が触れないよう1枚ずつラップに包み、ブロックのローストビーフと同様に保存バッグに入れ急速冷凍します。もし翌日食べる場合は、同じく空気が触れないよう配慮して冷蔵保存(チルド室)がおすすめです。
まとめ
ホームパーティーやおもてなしなど、さまざまなシーンで活躍するローストビーフ。
解凍方法や保存方法、切り方ひとつで、そのおいしさが大きく左右されます。
ローストビーフの切り方のポイントは、
・お肉の繊維の向きと直角に交差してカットする
・薄めにカットする
・包丁を前後さっせて切る
・食べる直前に切る
でした。
ポイントさえしっかり押さえておけば、自宅で気軽にローストビーフを楽しむことができます。アレンジもしやすい料理なので、いろいろ挑戦してみてくださいね。