見た目も美しく!ローストビーフのきれいな切り方の3つのコツ
牛肉のうまさが凝縮していてちょっとリッチな気分になるローストビーフは、見た目がとても大事ですよね。
実はローストビーフは繊維の向きで食感が変わり、切り方で味にも影響があるんです。
今回は、ローストビーフの美味しい切り方や、盛り付け方を解説します。
ローストビーフとは?
ローストビーフの起源は古く、古代ローマ時代にさかのぼります。
当時、イギリスに滞在していたローマ軍が焚き火で牛肉の塊を焼いたことに由来するイギリスの伝統料理です。
牛肉の塊の表面に焼き色をつけたもので、ローストすることで肉のおいしさや肉汁をぎゅっと閉じ込めます。こうしてローストしたブロック肉を薄くスライスして食べる料理です。
一般的には、グレービーソース(肉汁を使ったソース)と西洋わさびであるホースラディッシュを添えて提供されることが多いです。
赤身の色合いがきれいで、肉のおいしさをダイレクトに味わえるローストビーフは、見た目にも映えるので、ホームパーティーやお祝いの席を華やかにしてくれます。西洋おせちの一品としても見かけることも多くなってきましたよね。
また最近では、スーパーでもローストビーフ用のブロック肉を売っており、家庭でも比較的かんたんに作れます。
ローストビーフには、モモやヒレなどの赤身肉のブロックを使うことが主流です。ちなみに、静岡県のローストビーフ専門店が、6月10日をローストと読ませる語呂合わせで「ローストビーフの日」と制定しています。
【準備編】準備が大事!切る前に準備するポイント
冷凍の場合は、一日冷蔵庫で解凍し、切る1時間前に常温に戻します。
手作りのローストビーフは、常温になるまで冷ましてから切る作業に取りかかりましょう。出来たてを切ると肉汁が流れ出てしまいます。
包丁はよく切れるものを用意します。家庭用で簡単に使えるコンパクトなシャープナー(砥石)を利用して、切れ味の悪い包丁は研いでおくのがベストです。
【実践編】いざ入刀!切る前に気をつけるポイント
ローストビーフの魅力の一つが、肉々しい赤身肉の色。
切ると断面が酸化して茶色くなってしまうので、食べる直前に切るのが鉄則です!出来上がったらすぐに切って出来具合を確認したいところですが、食べる直前まで待つのがポイント。
面倒くさくても食べる分だけ切り分け、残った場合はアルミホイルに包んで真空パックに入れ冷凍保存しておけば、1ヶ月程度は解凍して美味しく食べられます。
ローストビーフは赤身肉で作るので、パサついた感じがしてしまうこともあります。しなやかな赤身肉のおいしさを生かすには2〜3㎜、厚くても4㎜以下の薄さに仕上げましょう。
包丁を入れるときは、くずれてしまうのを防ぐため前後に動かすのがポイントです。上から押さえつけると、身がつぶれたり、肉汁が出てしまうので注意しましょう。
肉には必ず繊維があります。繊維の方向をよく確認した上で繊維を断ちきるように(繊維に対して垂直に)切りましょう。
これらのポイントを押さえることで、食べやすく柔らかい食感に仕上がりますよ。
【盛付編】お肉が映える!美しい盛り付け方
きれいに切れたら次は盛り付け。
シンプルですが、肉をバラの花のように盛り付けるのも見栄えがしますよね。肉々しい感じが伝わってきます。
お気に入りのお皿に彩りの野菜と共に肉を中心に盛り付けて、好きなソースをかけるのもよし。ポン酢をかけてもさっぱりいただけますし、わさび醤油も合います。
新タマネギの季節なら、新タマネギのスライスを添えて一緒に食べるのもおすすめです。
木製のボードにフライドポテトとレタスなどの野菜と共にザクッと盛り付けるのもカフェ風でオシャレになっていい感じ。赤味のあるミニトマトやラディッシュなどのかわいらしい野菜を添えても彩りが良くなりますね。
まとめ
工夫次第で様々なアレンジができるローストビーフ。
ぜひ楽しく美味しくローストビーフの魅力を堪能してくださいね!