ローストビーフの賞味期限。手作りと市販の違いや保存のコツも紹介

お正月やパーティーの席を華やかにするローストビーフ。

特別な日の定番のメニューだから、お歳暮やお中元など贈り物でいただいたり、牛肉の塊を買ってきて手作りされたりする方も多いと思います。

でも一度に食べきれなくて、毎回冷蔵庫に残ってしまうことも…。しかも、あまり日持ちもしなさそうに見えるし、「いつまで美味しく食べられるのか」気になっちゃいますよね。

 

実はローストビーフは、見た目より日持ちするのです。

この記事では、ローストビーフの賞味期限について、市販品と手作り、ブロックとスライス、それぞれでまとめました。また、賞味期限切れで食べないほうがいいローストビーフを、見た目や匂いなどから見極める方法も解説していきます。

記事の最後には、長持ちさせるおすすめの保存方法と解凍の仕方を紹介しているので、参考にしてください!

ローストビーフの賞味期限

ローストビーフは中身が赤く生焼けに見えますが、刺身や生ものと違い、低温でじっくりと加熱したあと外側に焼き色を付けています。

そのため、安全に食べていただける日数は刺身や生ものより少し長いです。

  • スライスされたローストビーフ 2日
  • ブロック状態のローストビーフ 3~4日
  • 市販の真空パック入り 1~3週間

スライスされたローストビーフ

空気にふれる面が多いとそれだけ雑菌が繁殖しやすいため、スライス後のローストビーフは賞味期限が短くなります。

手作りでも市販品でも、スライス後は冷蔵保存で2日(スライスした日の翌日まで)を目安に食べきってしまうのが良いでしょう。ブロック状のローストビーフをスライスするときに、食べられる分だけ切り分けると残さずに済みます。

ブロック状態のローストビーフ

スライスされたものより数日長く、3〜4日が目安です。

カットしている面がある場合は、空気にふれている切り口が傷みやすくなります。再度カットする際は、切り口部分を取り除いてスライスすると安全です。

真空パック入りローストビーフ

真空パックに入った市販品のローストビーフは、賞味期限が約1週間〜3週間の設定が多いです。

真空パックされた食材は空気にふれにくく、雑菌の繁殖が少なく酸化が抑えられるため、食品の劣化が遅くなります。長く保存することが可能です。

ただし一度開封してしまうと、真空パックの役割は終わってしまいます。

表示されている賞味期限がまだ先だからと安心はできません。開封後は、手作りのローストビーフ同様、スライスされたものは2日、ブロック状のものは3〜4日で食べきってしまったほうがよいです。

惣菜コーナーのローストビーフ

スーパーの総菜コーナーで販売されているローストビーフは、パックに表示されている賞味期限内に食べきりましょう。

調理されたのが当日ではなく前日の可能性があります。表示されている期限内にお召し上がりいただくのが安全です。

賞味期限切れローストビーフの見分け方

「残ったローストビーフ、食べるヒマがなかった!」
「賞味期限のラベルが貼られたパッケージを捨てちゃった!」
「けっこう日にち過ぎたけどまだ食べれるのかな?」
このようなこと、よくありますよね。

食べられるかわからないローストビーフは、見た目や匂いで判断してみましょう。下記のような状態は危険です!食べないで廃棄処分する必要があります。

色…緑色や黄色
匂い…酸っぱい匂い、腐敗臭
感触…ネバつく、ぬめりがある

 

酸化が進み菌が繁殖してくると、いわゆる「腐った状態」になります。

緑色や黄色に変色していたら腐り具合がかなり進んでいます。色に変化がなくても、酸っぱい匂いやヨーグルト臭、鼻につく腐敗臭などで判断していただくか、糸を引くネバりのある感触、手触りを頼りに腐っていないか確かめてください。

確認せずに口に含んだ場合、味がいつもと違って酸味があると思ったら、飲み込まずに廃棄しましょう。

※カットしていないブロック状のローストビーフは、カットして中の赤みの部分もチェックしてください。

ローストビーフを残してしまったら

どうしても食べきれないローストビーフは、冷凍することで保存期間をのばすことが可能です。

スライスされたローストビーフなら1週間、ブロック状のままなら約1ヶ月保存ができます。

冷凍手順

まずは、残ったローストビーフをキッチンペーパーで押さえ、余計な水分を吸い取ります。水分が残っていると雑菌が繁殖する原因になるため、丁寧にふき取ってください。

空気が入らないように真空パックやラップで包み冷凍庫に入れます。フードシーラー(真空パック機)や、空気を完全に抜くことができるものがあると便利ですし、劣化を防げます。

このとき小分けにして包むと、解凍が楽になりますし、解凍後の再冷凍を防げます。

解凍後の再冷凍は水分が少なくなり、パサつきの原因になります。品質も低下し、雑菌も繁殖しやすくなるため、小分けにして食べる分だけ解凍できると衛生的にもよいです。

※スライスではなく、ブロック状で小分けにすると保存期間が持続します。スライスは水分が飛び乾燥しやすいです。

オススメ解凍方法

便利なレンジを使いたくなる解凍ですが、中に火が通ってしまい肉が固くなるのでオススメできません。ローストビーフではなく、ただの肉に火を通したものになってしまいます。

おすすめは氷水で解凍する方法です。

氷水に袋ごと1時間半〜2時間ほどつけておき、その後、常温で30分ほど放置することで、短時間で美味しくお召し上がりいただけます。指で押して中心の固さや芯が残っていたら、常温でしばらく置いていてください。

※冷蔵庫で解凍する方法も美味しくいただけます。ただし8時間〜12時間ほどかかります。

 

食べる前の日に冷蔵庫に入れておけばよいのですが、その日食べたいものはその日の気分で変わることもしばしば…、途中で再冷凍することになりかねません。「絶対この日に食べるぞ!」という時に冷蔵庫で解凍しましょう。

※もう一つ、時短で解凍できる方法「熱湯解凍」は、レンジと同じで肉が固くなる場合があるのでおすすめできません。ですが1時間ほどで解凍できるため、「早く食べたい!」という時にレンジ解凍よりおすすめです。

食べる前のひと手間

ブロックのまま残っているローストビーフであれば、スライスする前に熱したフライパンで表面を軽く焼いてください。出来たての風味が復活してさらに美味しくいただけます。ジュッジュッと片面3〜5秒づつがベストです。

ちょっとしたひと手間で美味しさがUPするので試してみてください!

まとめ

  • ローストビーフの賞味期限の目安
  • 期限切れローストビーフの見分け方
  • おすすめの保存方法

をご紹介いたしました。

スライスされたものやブロック状のもの、真空パック未開封、冷凍保存したもので賞味期限が異なるので注意が必要ですね。

今回のポイント

  • スライスされたローストビーフは2日まで、ブロック状は4日まで
  • 真空パック入り未開封は1~3週間の賞味期限だが、開封後は手作り品と同じ日数
  • 酸っぱい匂いや腐敗臭、ネバりのある手触りと緑や黄色の変色は食べてはダメ!
  • ブロック状なら冷凍保存で1ヶ月保存可能
  • 食べる分だけスライスするのが◎
  • 解凍後の再冷凍は× 冷凍する時に小分けにしよう
  • 解凍後は表面を少し焼くと美味しさUP!

冷凍保存はローストビーフのような質量の多い料理にはとっても助かる保存方法です。

お正月やお祝い事で余ったローストビーフを保存して、後日アレンジして食卓に並べるのも良いですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。