【定番】すき焼きの具材|買い物リストと作り方
今日はすき焼きを作ろう!と意気込んでも、いざ買い物に行くと「何の具材を入れたらいいんだっけ?」と迷うことってありますよね。
牛肉を用意して作るせっかくのごちそうなのに、買い忘れた具材があったら、すき焼きを100%楽しめません。
この記事では、すき焼きの定番の具材とおすすめの変わり種を紹介します。
作り方のポイントや関東風・関西風の違いについても解説するので、具材選びに困らずに美味しいすき焼きが作れるようになりますよ。
この記事を買い物リスト代わりにして、ご家庭でのすき焼きをワンランクアップさせてください。
定番の具材7選
まずはすき焼きに欠かせない定番の具材を7つ紹介します。
どれもすき焼きに必要な役割を持っている具材なので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
しいたけ
肉厚でぷりぷりとした食感を楽しめるしいたけは、鍋にうまみを出してくれるすき焼きの具材に欠かせない存在です。
しいたけ自身もたっぷり煮汁を吸うため、ジューシーさがたまりません。
キッチンペーパーで軽く汚れを拭きとったら、石づき(軸の部分)をとって半分にカットしましょう。
見た目を美しく仕上げたい場合は、十字の飾り切りにしてください。
長ネギ
特有の甘みで肉のうまみを十分に引き出してくれる長ネギ。
根元を切り落としたら、お好みの幅(1〜2cm程度)で斜め切りにします。
肉を入れる前に牛脂またはサラダ油で最初にネギを焼き、鍋の中で「ネギ油」を作ることが香りを引き出します。
焼き目がついて香りが出たら一度取り出して、肉を焼いたあとにまた戻してくたくたに煮るのがポイント。
じっくりと煮込むことでやわらかさと甘みが出てくるため、とろとろの食感を味わえます。
しらたき
しらたきは肉や野菜のうまみがとろけ出た煮汁をたっぷり吸収してくれます。
カロリーも低いので、食べすぎ防止にも繋がる具材です。
そのまま使うと臭みがあるため、下ごしらえとして1〜2分ゆで、食べやすい長さに切っておきましょう。
すき焼きの味がしらたきの水分で薄まらないよう、ゆでたあとはザルの中で一度ぎゅっと絞っておくのがポイントです。
しらたきは春雨などより弾力があるため、やわらかく煮込む具材が多い中で、食感のアクセントにもなりますよ。
焼き豆腐
焼き豆腐は、すき焼きの味が濃くなりすぎるのを防いでくれます。
煮崩れしにくいので豆腐を入れるときは焼き豆腐がおすすめです。
木綿豆腐をフライパンに入れ、軽く焼き目をつければ簡単に自宅で焼き豆腐が作れます。
縦半分に切ってから、少し厚めに1.5cm幅くらいでカットしましょう。
すき焼きの肉を食べ続けると味がくどく感じますが、焼き豆腐を間に挟むことで口の中があっさりします。
鍋に入れたら、味がしみこむように途中で上下をひっくり返して煮込むとより美味しく食べられます。
にんじん
にんじんは、茶色と緑で構成されがちなすきやきに彩りをもたらしてくれます。
輪切りにしてもいいですが、ひと手間かけて花型の飾り切りにすると見た目がぐっと華やかになりますよ。
レンジで加熱してから煮込みの最後に加えると、にんじんの鮮やかな色をそのままキープすることができます。
すき焼きは葉物を多く入れるため、緑黄色野菜のにんじんを入れると栄養バランスも良くなります。
白菜
水分を多く含む白菜は、調味料を多く使わない関西のすき焼きに欠かせない具材です。
葉と白い部分に分けて、葉はざく切りに、白い部分はそぎ切りにします。
煮込む間に出てくる水分で煮汁が薄まるため、あとから味を調節できるよう白菜は序盤から投入しましょう。
すき焼きの煮汁を吸ってだんだんしんなりとしてくるので、少しシャキシャキ感を残したまま食べても、とろとろになるまで煮込んでも美味しいですよ。
玉ねぎ
玉ねぎは、白菜と同じく水分量が多い野菜なので、とくに関西のすき焼きで人気の具材です。
長ネギよりも食べやすいので、お子さん用に玉ねぎを入れるのもおすすめですよ。
さっと火を通して食感を楽しみたい場合は薄切りに、くたくたになるまで煮込みたい場合は厚切りにします。
火が通りにくいので、鍋に入れる前に電子レンジで3分ほど加熱しておきましょう。
煮込んでいくほど甘みが増し、長ネギほど煮汁を吸って味が濃くなることもないためあっさりと楽しめます。
変わり種 おすすめ5選
すき焼きは定番具材だけで作っても、もちろん美味しいですが、変わり種を用意するともっと美味しく楽しむことができます。
甘辛い味に合う変わり種を5つご紹介しますので、普段とは違うすき焼きの具材を楽しんでみてください。
肉団子
肉のうまみがぎゅっと詰まった肉団子は、子どもでも食べやすい鍋料理に人気の食材です。
焼き鳥のタレつくねを卵黄につけるときのように、すき焼きの甘い割り下で煮込んだ肉団子を溶き卵に絡めて食べるのは絶品です。
あらかじめ加熱してある肉団子は軽く煮込むだけで美味しく食べられます。
最初は牛肉、おかわりは肉団子で楽しめば、味を変えつつ費用を抑えてすき焼きを楽しめますよ。
なす
スポンジのような構造をしているなすは、煮汁をたっぷり吸います。
なすは甘辛炒めなどによく使われるので、醤油や砂糖を使うすき焼きとも相性抜群ですよ。
少し薄めの5mm程度に斜め切りして、とろとろになるまで煮込みます。
崩れやすいので、鍋に入れた後はあまり触らないようにしてくださいね。
十分な煮汁を吸収させたなすは、溶き卵につけて食べるのがおすすめです。
小松菜
小松菜は、茎がしっかりしているので適度なシャキシャキ感を楽しめる葉物野菜です。
煮汁を吸ってもみずみずしさはそのままで、春菊のような苦みもないため子どもでも食べやすいすき焼きの具材です。
全体をざく切りにしたら、煮え方が統一されるように茎をまず鍋に入れ、あとから葉を加えましょう。
小松菜は副菜などに使える食材のため、余っても問題ありません。
白菜や春菊に飽きたら、代わりに入れてみてくださいね。
トマト
さっぱりとしているトマトは、甘辛いすき焼きの味と相性抜群です。
トマトの酸味と水分が鍋に加わることで、割り下が煮詰まって味がくどくなるのを防いでくれます。
トマトの量を増やせば、すき焼きのアレンジとして料理番組などでも紹介される「トマトすき焼き」を楽しむこともできますよ。
トマトは四つ切にして生のまま加えるだけなので、面倒な下ごしらえもありません。
水分が多いので割り下を少し濃いめに作っておくのがおすすめです。
うどんだけでなくパスタやご飯を入れても美味しいので、シメの幅も広がります。
いつもとテイストを変えたいときには、トマトを使ってみてください。
トウモロコシ
トウモロコシは、甘みがすき焼きの甘辛さとよく合い、ぷちぷちとした歯ごたえも楽しめます。
「すき焼きにトウモロコシ?」と驚くかもしれませんが、醤油を塗って焼きトウモロコシを作るように、和風系のタレとトウモロコシの相性は良いのです。
トウモロコシは蒸してもレンジで加熱してもOKです。輪切りにして、煮込みの後半で加えてください。
多くの具材がとろとろになる中、トウモロコシは食感が違うので食感の違いを楽しめますよ。
お家の調味料でできる割り下の作り方
すき焼きは市販のタレを使ってもいいですが、お家にある調味料でも簡単に作ることが可能です。
関東風・関西風に分けて、お家でできる美味しい割り下の作り方をご紹介します。
関東風の割り下で作るすき焼き
関東で作られているすき焼きは、ぐつぐつと煮込む「鍋料理」として人々に認識されています。
合わせ調味料である「割り下」で全体を煮込んでいくため、味が均一になるのが特徴です。
割り下は、以下のように醤油・みりん・酒(または水)=1:1:1で入れると美味しく作れるので、黄金比を覚えておきましょう。
砂糖の代わりに「ざらめ」を使うと、よりコクが出て美味しくなりますよ。
調理途中にバタバタしないよう、割り下は最初に作っておくのがおすすめです。
割り下はみりんと酒を煮立たせてアルコールを飛ばしてから、醤油・砂糖を入れて弱火で溶かすだけで作れます。
香りや風味を出すために長ネギと肉は最初に焼き、あとから割り下とすき焼きの具材を入れます。
じっくり煮込めば、肉や野菜のうまみが溶けだした口当たりがまろやかなすき焼きの完成です。
割り下が煮詰まりすぎたら、水よりも酒や昆布だしで割ると美味しいですよ。
関西風のすき焼き
関西のすき焼きは、割り下を作りません。
「鍋料理」である関東風すき焼きと違って、関西風は焼肉に近い作り方なので、お肉をがっつり食べたいときにおすすめです。
はじめに肉を焼いて砂糖と醤油で味付けし、あとから野菜を焼いていきます。
最初は野菜の水分だけを使い、煮汁が濃くなってきたら酒か水を入れて細かく味を見ながら調整します。
関西風すき焼きではとくに醤油や砂糖・酒の量が決まっておらず、すべて自分の好み「適量」で作っていきます。
割り下の黄金比が決まっている関東風に対し、関西のすき焼きは丁度よい味をキープしながら作らなければいけません。
作る人の腕が試されるので、家庭の味が一段と出る料理といえるでしょう。
まとめ
ここまで、すき焼きに入れる定番の具材と変わり種、関東風・関西風の作り方をご紹介してきました。
すき焼きに入れる定番の具材は
- しいたけ
- 長ネギ
- しらたき
- 焼豆腐
- にんじん
- 白菜
- たまねぎ
変わり種
- 肉団子
- なす
- 小松菜
- トマト
- とうもろこし
関東風と関西風のすき焼きのちがいは、
- 関東風はぐつぐつと煮込む「鍋料理」に似ていて、合わせ調味料である「割り下」で全体を煮込んでいく
- 関西風は焼肉に近い作り方で、醤油や砂糖・酒の量が決まっていないので、過程の味が一段と出る
という違いでした。
すき焼きは、具材によっていろいろな味の違いを楽しめる料理です。
定番具材で作るのもよし、冒険してみるのもよし。
美味しい牛肉とともに、ぜひ家庭オリジナルのすき焼きを追求してみてくださいね。